2024/06/12

第32回 応援

There is an English translation at the bottom of this article. It’s a little bit long, however, please read it when you have time.

人から感動と勇気をもらった経験は誰にでもあると思います。
しかしそれは、物事の大小や知名度 = 感動や勇気の大小 とはならないよなぁ、と。

いつも泣いてた甘えん坊が、オリンピックで優勝すれば、それはそれは感動する。

でも、毎晩遅くまで練習しても試合に出られない。それでも仲間に声をかけ、大声で懸命に応援している姿にだって、心は打たれるはずです。

数年前の朝の連続小説ドラマ、モデルは作曲家の古関裕而(こせきゆうじ)さん。
古関さんがうまくいかない時期に、学生の応援部から作曲を依頼されていた。学生に催促をされイライラし、声を荒らげます。

「いい曲を作れたとしても、応援は勝ち負けに関係ないでしょう!応援なんて自己満じゃないか!もうあきらめてくれ!」

学生は言います。

「昔、野球で友だちに大怪我をさせてしまい、彼は夢を諦めることになってしまいました。
俺に出来ることはないかと尋ねたら、【応援部で頑張って、大学の野球部を勝たせてあげてくれ。
その姿を見て、俺は勇気をもらうことができるんだ。】そう言われたんです。 
中略 

その時僕は思ったんです、頑張れば、他にも頑張る人が生まれる。頑張るはつながるんです。
だから、どうしても素晴らしい応援歌をつくっていただきたいんです。」

ドラマのワンシーンですが、たしかに「感動は伝染するよなぁ」と納得し、つまり、心が動くことは伝わっていくものなんだな、と。自然と涙を流していて自分でもビックリ。

数字で「感染者が減りました」
論理的に「ワクチンとその効能は・・・」
そんなニュースが流れても、安心は伝わらないし、信用しきれない感覚。
これを私たちは経験しました。

「5類になったから」も一因でしょうが、それよりも
行動しはじめている人を見て、楽しそうな姿や話を聞いて、見て、「よし、私もそうしよう」と心が動いたから、勇気をもって決意して、生活を戻し始めたように思うのです。

日蓮聖人のお手紙にこんな一文を見つけました。

常に心を励まして勤行精進せしむる。是を勇猛精進とす。懈怠を治する功徳也

小さなちいさなことですが、このブログにも、色々なご意見を頂戴します。

嬉しくなるおことば、背筋の伸びるご指摘、頑張れよ!とのもの。もちろん反対もあるけれど、うそいつわりなく、どれも私の心を動かしていただける大切なものです。御本人は「さもない」と思っていたって、心を励ましてくださっているんです。

私自身も、少ないけれど「このブログを見て励まされました」という言葉を耳にしてしまった以上、誰かの応援団になるんだ!という気持ちで、心を励まして頑張ってまいります。

追伸:そのわりに頻度減ってない?という、心を大きく動かす質問は受け付けません 笑🙏

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