2024/04/18

ファインダー

お世話になっている酒屋さんから、お写真をいただきました。

同じ光景を見ているのに、思わず声が漏れる写真。

写真は「センス」と聞きますが、センスの日本語訳の1つに「意識」というものがあり、深く納得。

何を見て、何を思い、何を伝え、そのためにどの角度からおさめるか。

もちろん技術や知識も必要でしょうが、「何をどうしたい」をしぼり、どう表現するか、この意識の大切さを感じました。

後日、妻が私に
「誰に何を伝えたいかを明確にしないといけないよ」と酒屋さんが話してくださった、ということを聞きました。

写真を通して、ただ「キレイ」だけでなく、その意図までも私に正確に伝わっていたことになります。

日蓮聖人のお手紙のなかに

「善知識たいせちなり」とのおことばがあります。

ここでいう善知識とは、字の通り正しく良い情報、という意味にとどまらず、きっかけになるもの全体を指すように思います。

人に限らず、場所、タイミング、読みもの、天気などなど無限に私たちに「ハッとする」瞬間をつくってくれるもの。

その瞬間だけでなく、振り返ってみてありがたいなぁと感じられたとき、未来を想像してこうなっていてほしいと願うときもそう。

このブログも、お寺も、もちろん自分自身も。どの場面を人さまが切り取り、あるいは触れても善知識でいられるよう、努力して参ります。

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