第23回 ピラミッド
約4700年前に作られたクフ王のピラミッド。
底辺230M、高さ140M、使用している石の体積は東京ドーム2杯分。
ショベルカーなど重機がない時代に建設された、この不思議。
たくさんの研究があるようですが、毎度のスーパー要約です。
期間:
- ピラミッドはクフ王のお墓なので、在世期間23年の間に積み上げたことになる。
必要人数:
- 作業 石を切り出す・運ぶ・石を加工し組む 3000人強
- 石の加工道具を作る 2000人強
- 運ぶ為の道路作り・水を運ぶ人や食事を準備する人 1万人強
- この建造事業にはトータルで、2万人以上が必要であったと考えられる
人員について:
「身分の低い労働者が奴隷のように働かされた」という伝聞があるが、それだけの数の奴隷がいなかったことや、奴隷という身分でない人も作っていたことが考えられる。
理由
遺跡から、パンを焼くための瓶(かめ)や、牛肉を食べた後などが見つかったこと。そして建造に関わった労働者の墓があったこと。
当時、パンや牛肉を口にすることは、普通ではない。また、お墓を持てるのは上流階級だけであった。
まとめ
ピラミッドは奴隷だけに作らせたものでない。ピラミッドを建造するため、身分制度の厳しい国と時代にあって、それをも越えて人が集まった。強制的でなく、それぞれ自分の意思で関わっていただろう。
(ここからは想像)
大好きな国、王様のために、何か力になりたい!そう思った「有志」の人たちが行動され、建設されたお墓、ピラミッドであってほしい。
現代に戻りまして。
以前お寺で、花見会や音楽会を計画、開催しました。
お檀家さんや、参加者の方からたくさん要望が出て、その再現方法を探す。
お寺からのふるまい、ではなく、一緒に作り上げていく楽しさとやりがいを感じました。
そうして完成した行事は、愛おしさすら感じるものです。
法華経の一節
「若於曠野中 積土成仏廟 乃至童子戯 聚沙為仏塔 如是諸人等 皆已成仏道」
広い野に土を積んで仏廟を建てたり、こどものために砂を集めて仏塔にしようとする
こんな行動をおこしたり、あるいは手伝う人は、すでに仏道を成しているのだ
行事・建物・場所。自分が関わった何かが、我々の1つの文化として続いていったら、これほど嬉しいことはありません。お寺としても、その行いや姿を見せることは必ずご先祖様やほとけさま神様が喜んで下さるだろうと思っています。
「関わりたいです、お願いします!一緒にやりましょうよ!」
そうして強く必要とされる場所になれば、鉄道がひかれたり、バスの本数が増えたり。
そんな未来を勝手に想像しております。
多くの人がもう一度笑顔で集まる場所になれれば、石は積めないけど、徳は積めたことになるのかな、、、